バイクのスイングアームのピボットシャフトのグリスアップのやり方

整備

さて今回は、バイクのスイングアームのピボットシャフトのグリスアップのやり方を解説していきます!

解説に使用した車両はFZ1 FAZERです。

スイングアームのピボットシャフトのグリスアップのやり方を解説していきます!

さて今回はスイングアームのピボットシャフトのグリスアップについて紹介していきます。

作業としてはスイングアームを外す必要があるので、合わせてリアサスペンションのリンクユニット周りのグリスアップや、リアブレーキのキャリパー清掃なんかも合わせてやってしまうのがおすすめですが、とりあえずこの記事ではスイングアームのグリスアップだけについて解説していきます。

スイングアームのピボットシャフトは、スイングアームが上下する際の支点となる場所ですので、ここのグリスアップがしっかりとなされておらず摩擦が高い状態ですと、動作がスムーズに行われません

なかなか日常的なチェックをするような場所ではありませんが、走行距離が増えてきたならばどこかのタイミングで一度チェックしてみるのもおすすめです。

必要なもの

トルクレンチ:高トルクが必要な場所になるので40Nm~200Nmのものを!

まずはトルクレンチですね。

スウィングアームのピボットシャフト自体もそうですが、ホイールのアクスルシャフトなど万が一走行中に外れたりしたら大きな事故に繋がる可能性が高い場所も多く含まれてるので必ず用意するようにしましょう

今回の整備では、スウィングアームのピボットシャフト(FZ1の場合規定トルクは)とリアホイールのアクスルシャフト(FZ1の場合規定トルクは150Nm)とかなり大きなトルクが必要となる箇所もあるので、40Nm~200Nmぐらいの範囲のトルクレンチが必要になります。

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ロングスピンナーハンドル:高トルクをかけるのにおすすめ

左がスピンナーハンドル

先程の説明にもありましたが、締める時に必要ということは緩めるときにも必要ということになります。

トルクレンチでボルト・ナットを緩める用途で使っていると故障の原因にも繋がるので、単純に高トルクをかけたいとき用にロングタイプのスピンナーハンドルを用意しておくと作業が非常に楽になります

ピボットシャフトとアクスルシャフトのナット径ぐらいになると、差込角はほとんど12.7になると思われるので、そのサイズのロングスピンナーハンドルを用意しておくといいでしょう。

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万能グリス:個人の整備で使うなら500gも必要ありません

グリスアップなので当然ながらグリスが必要です。

種類は万能グリスで問題ありません

500gだとおそらく個人のバイク整備では一生使い切ることの無い量ですので、200gとかでも十分です笑

清掃にはパーツクリーナーがあったほうがいいでしょう。

バイクジャッキ(センタースタンドの無いバイクの場合):メンテナンススタンドはNG

センタースタンドが無いバイクの場合、スウィングアームを外したら自立できなくなるのでバイク用ジャッキも必要になります

スウィングアームに引っ掛けるたいぷのリアメンテナンススタンドについても、スウィングアームを外すと当然ながら自立できませんのでジャッキが必要になります。

ソケット

アクスルシャフトやピボットシャフトのナットは比較的大きなサイズの物が多いので、もし手持ちに該当サイズのソケットが無いならば追加で用意しましょう。

カスタム虎の穴 5巻 サスペンション・調律編

今回の整備で関連する内容が取り上げられてるので是非一読を!

スウィングアームのピボットシャフトのグリスアップの手順

というわけでスウィングアームのピボットシャフトのグリスアップの方法について解説していきます。

ピボットシャフトナット、アクスルシャフトナット等高トルクで締まっている場所を先に緩める

まずは、バイクをジャッキなどに掛ける前に、大きなトルクがかかっている箇所のボルトナットを先に緩めておきましょう

ジャッキにかけたあとのバイクが不安定な状態でボルトナットに大きなトルクをかけるとバランスを崩す可能性があるからです。

(省略可)ドライブチェーン調整ボルトを緩める

この作業は必須ではありませんが、ホイールを外す際にチェーンにテンションがかかってないほうが動かしやすいのでチェーンの調整ボルトを緩めます

そのままでも問題ないという方はこの作業は省いても構いません。

チェーン調整ボルトを締めてアクスルシャフトが前後に動ける状態

スイングーアムのアクスルシャフト付近にはだいたいチェーンのたるみ調整をできる機構が備わっているのでそちらを使います。

FZ1の場合は写真のようなボルトを使うタイプですが、車種によっていくつか種類があるので自分のバイクの調整方法に従って緩めてください。

(省略可)ブレーキキャリパーを外す

この作業もチェーンのたるみ量を増やすのと同様に必須ではありませんが、一応記載しておきます。

ホイールを外すときにブレーキキャリパーはそのままでもいいのですが、あまり無理にホイールを外そうとすると場合によってはディスクローターが歪む可能性があるので、慣れておらずそういうのを防止したい場合にはキャリパーを外してしまうのが確実です

今回は外したキャリパーはビニール袋に入れてタンデムステップに引っ掛けています

リアブレーキキャリパーブラケット

リアブレーキキャリパーは、アクスルシャフトに通されているブラケット(写真)に固定されています。

知らずにホイールをそのまま外すと落下するので注意してください。

ホイールを外す

以上の前準備が済んだあとに、バイクをジャッキにかけてリアホイールを外しましょう

FZ1の場合はセンタースタンドがついているのでセンタースタンドを使っています。

ジャッキをかけるときは、マフラーやエンジンではなく可能な限りフレームに掛けるようにしましょう。(ただ、最近のバイクだとフレームに掛けられない場合も多いのでその場合は自己責任で安定そうな場所で・・・)

ホイールにはスプロケットとディスクローターがついています。

不用意に扱うとこれらが曲がったりする可能性もあるので十分に注意してください。

サスペンションのリンク周りのボルトを外す

三角形のやつがコネクティングプレート(コネクティングアーム)、下のやつがリンクアーム(リレーアーム)

次はサスペンションのリンク周りのボルトを外していきます

今回の記事では省略しますが、組み上げるときにはこの部分についても清掃とグリスアップをしっかり行っておくといいでしょう。

コネクティングプレートには向きがあるので、忘れないように写真を撮っておくのが確実です

ちなみに、ローダウンカスタムするときなんかはこのプレートを交換することもあります。

リンク周りのパーツを外した段階でスイングアームを支えるものがなくなり、写真のようにだらんと落ちた状態になります。(故に、メンテナンススタンドは使えません)

グリスアップ前にこの状態の動きの渋さを覚えておくと比較しやすいかもしれませんね。

スイングアームピボットシャフトを外す

スイングアームピボットシャフトを外すとスイングアームを取り外すことができます

チェーンはスイングアームの間を通っているので、完全に取り外すことはできません。

なかなかここまで分解する機会もそうそうないと思われるので、このタイミングで隙間などの清掃もしておくといいかもしれませんね。

ピボットシャフトや周辺パーツをグリスアップする

FZ1の場合グリスアップするのは3箇所です。

まずは上の写真にあるピボットシャフト(上)と、スペーサー(下)

そしてダストカバー(手で持っているやつ)と、ベアリング部分(写真スイングアームの付け根部分)です。

ニードルローラーベアリング

ベアリングは最近だとニードルローラーベアリングという物が多いかと思います。

小さい棒状のローラーがたくさんありますが、ピボットシャフトやスペーサーを外すときに失くさないように注意してください!

清掃後、グリスアップです。

グリスはたっぷり塗ってOKです!

規定トルクで組んでいく

グリスアップが終わったら逆の順番で組み上げていきます

ピボットシャフトは写真のように、入れたときの向きが決まっていると思うのでチェックしてください。

組み上げるときは必ずトルクレンチを使ってください

規定トルクはサービスマニュアル参照。

はじめにも書きましたが、FZ1の場合はピボットシャフトが105Nm、リアホイールアクスルシャフトが150Nmとかなり高いトルクが必要になります。(ちなみに、リアサスペンションのリンク部のボルト類は44Nmです)

中途半端な手締めをして走行中に外れたら大事故に繋がりますし、締めすぎて破損してしまっても大問題です。

尚、組み上げる際のグリスアップ箇所は以下の通りです。

  • リアサスペンションのリンク周り
  • リアホイールアクスルシャフト
  • ブレーキの整備についてはまた別記事で

関連整備も一緒にしておくのがおすすめ!

今回はスウィングアームのピボットシャフトのグリスアップに絞って解説しましたが、結局スウィングアームを外すまでにリアの足回りのパーツはほとんどばらすことになるので、合わせて以下のような整備もしておくのが良いでしょう!

  • リアサスペンションのリンクユニット周りのグリスアップ
  • リアホイールのアクスルシャフトのグリスアップ
  • チェーンのたるみ調整
  • リアブレーキの清掃

まとめ

というわけでスイングアームのピボットシャフトのグリスアップのやり方を解説しました。

なかなか作業が大変なのでそう頻繁にする整備でもないですが、足回りの稼働のスムーズさに直結するので、走行距離が増えてきたら一度整備しておくといいかもしれませんね

整備不良が重大な事故につながる可能性があるので、ここらへんになるとサービスマニュアル必須です。

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