最近トレーニーの間で話題にあがっていたアジャスタブルダンベル、フレックスベル(FlexBell)がこのたび日本で販売開始したので、さっそく記事で取り上げたいと思います。
ちょうど今月、このフレックスベルを知る前にワイルドフィットのアジャスタブルダンベルを購入したばかりの私ですが(笑)、はっきり言ってめちゃくちゃ良さげですよこれ!
フレックスベルはスウェーデン発のアジャスタブルダンベル
アジャスタブルダンベルと言えば、ボウフレックスやパワーブロックがすぐに頭に浮かぶと思います。これらはアメリカで誕生したアジャスタブルダンベルになりますが、今回日本でも購入可能となったフレックスベルは、スウェーデンのトレーニング器具メーカーNUO(NÜO)が開発したものになります。
NUOは、シンプルなデザインでよりスマートなトレーニング環境を実現することを提案しており、今回のフレックスベル以外にも、オムニジム(OMNIGYM)というホームジム向けマシンも販売しています。オムニジムについては記事執筆時点で国内では購入できません。
先にスペックだけ書いておくと、20kgセットと32kgセット、そして専用スタンドの三つ購入可能です。価格は以下の通りです。
20kgセット:49,800円
32kgセット:59,800円
専用スタンド:19,800円
完全にダンベルと同じように使えるアジャスタブルダンベル
このフレックスベルの大きな特徴は、なんといっても固定式ダンベルと完全に同じように使用することができるということでしょう。
パワーブロックは、グリップ部の裏側に回り込むようにウェイトがあるため、重心がグリップ部から少し反れており、プレス系以外のレイズ系やカール系で重量を重くしたときに回転を抑え込むため前腕の負担が大きいというデメリットがあります。
ボウフレックスは、ウェイトはダンベルと同じように左右対称に配置されグリップ部に重心がきているものの、選択重量に合わせてプレートが選ばれることから、横幅に対して空きスペースができていたりします。
一方、このフレックスベルは、全く同じサイズのプレート(左右2kgずつ)が外側へ外側へ増えていくのが特徴となっているため、完全に固定式ダンベルと同じように使用することができます。
重量可変は、グリップ部を回すことで簡単に変更可能
重量の変更方法は、ダンベルのグリップ部分を回転となっています。
パワーブロックはピンを抜き差し、アジャスタブルダンベルは左右のダイアルを回すということを考えると、片手で重量が変更できるこのフレックスベルは、上記二つのアジャスタブルダンベルよりシンプルな変更方法を採用していると言えそうですね!
20kgセットと32kgセットの2つがあり、4kgずつ可変
重量セットとしては、20kgセットと32kgセットの二つあります。
選ぶなら32kgセット一択!
一応公式サイトには、20kgセットから32kgセットの拡張キットも用意されているとのことですが、現時点で日本ではこの拡張キットは使えません。
20kgセットと32kgセットの価格差が1万円、そして構造がプレートの外側へ外側へ増えていくことを考えると、32kgセットを選択する以外の選択肢はありません!
重量は片手+4kgずつ増えていく
外側に増えていくプレートは一枚2kgで統一されています。
よって、左右で+4kgずつ重量が増えていくことになります(2→4だけ+2kg)。
ダンベルで片側4kgずつしか重量を変更できないということを考えた場合、このダンベル一つメインだけだとちょっと刻み幅が大きいかな?という印象ですが、バーベルトレーニングなどと組み合わせた場合は、固定式ダンベルと同じように扱えることを踏まえるとかなり強大な威力を発揮してくれそうです。
20kgセット:2kg, 4kg, 8kg, 12kg, 16kg, 20kg
32kgセット:上記の重量に加えて24kg, 28kg, 32kg
フレックスベルのメリット・デメリットまとめ
以上を踏まえて、フレックスベルのメリットデメリットをまとめておきます。
メリット
パワーブロックと異なり完全に固定式ダンベルと同じように扱うことができる。
外側へ外側へプレートが増えていくため、ボウフレックスのように重量によって空きスペースができるようなことが無い(ボウフレックスは重量によらず横幅が一定)。
固定式ダンベルのように外側のプレートが広いため、オンザニーがやりやすい
デメリット
重量可変の刻み幅が片手+4kgずつとダンベルにしては大きい
まとめ
というわけで、新しく購入可能となったアジャスタブルダンベル、フレックスベルについての記事を書いてみました。
パワーブロック、ボウフレックスに続き三つ目のアジャスタブルダンベルですが、トレーニング器具の選択肢が増えることほど嬉しいことはありません!
やはり固定式ダンベルと完全に同じように扱えるというのは、これまでトレーニーが待ち望んだトレーニング器具じゃないでしょうか?
重量の刻み幅が4kgずつというのはちょっと大きい気がしますが、バーベルトレーニングをメインにしている場合、そこまで問題ないかもしれませんね。これはトレーニーごとによりトレーニングの組み立て方が異なるので一概にこうとは言い切ることができません。
32kgセットでも6万円ということを考えると、他のアジャスタブルダンベルに比べて価格的にはだいぶお得かな?という印象です。
実際30kg近いダンベルがあったら、結構な期間これをメインでトレーニングすることも十分可能だと思います(私も現時点で30kgのダンベルベンチが限界なので笑)。
とりあえずここらへんで!参考になれば幸いです!
コメント
グリップの回転で重量変更とのことですが、アームカール等グリップに回転トルクがかかる種目をやる際に、グリップが回ってプレートが落ちるといった危険はないのでしょうか?
こんにちは、コメントありがとうございます^^
その点は問題ありません!
というのも、グリップ部の隣の黒い部分に、使用時に重量変更ができないようなストッパー的なスイッチがついているからです。
台座に置いたときのみこのスイッチが押される状態になりますので、使用時にグリップが回転するということはありません(多少遊びはあると思いますが)。
例えば以下の海外の販売サイトの画像三枚目に、台座に突起のようなものがあるのが確認できると思います。
台座に置かれているときはこの突起がスイッチを押しているという感じですね
なんかしら安全機能はあるんだろうとは思ってたんですが、はっきりと確認出来てとても助かりました。丁寧なご回答ありがとうございました。
ダンベル主体にホームトレーニングするには、デットリフト、スクワットで重量が足りなくなるのは致命的です。
ダンベルでより長く頑張るなら、プレート式が拡張性が高く良いと思っています。オンザニーのやりにくさ、プレート交換の手間はありますが、致命的ではないです。
コメントありがとうございます。
>ダンベル主体にホームトレーニングするには、デットリフト、スクワットで重量が足りなくなるのは致命的です。
逆に言えば、スクワット・デッドリフト以外では殆どのトレーニーの場合重量は事足りるとも言い換えることができます。
デッドリフトとスクワットのメイン重量をダンベルで対応できるようにする場合その2つの種目の種目のためだけにプレートを追加していくことになりますので、その二種目のためだけにフレックスベルのようなワンタッチ可変式ダンベルのメリットを犠牲するのであれば、フレックスベルとバーベル環境の組み合わせのほうが個人的には良いのかなと思います。
私は実際にダンベルベンチプレスのために10kgプレートをプレート可変式ダンベルにつけてトレーニングを行っていたこともありますが、プレートのサイズが大きくなるとスクワット、デッドリフトについても動作がしづらくなるので、どのみち重量が足りなくなるのであればバーベル環境を揃えたほうが良いという考えです。
https://www.born-to-ride.info/irotec-rubber-plate-review/