【バイク工具】おすすめのスピンナーハンドル(ブレーカーバー)と基礎知識

工具・ケミカル
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ロングスピンナーハンドルは高トルクをかけるのに適している!

今回はスピンナーハンドル(別名ブレーカーバー)の紹介です!以後スピンナーハンドルに統一します。

スピンナーハンドルは言ってしまえばもうただの棒ですが、ただの棒であるがゆえに

  • 構造がシンプルなので安価なものが多い
  • 故に多少は雑に扱える
  • そして何より高トルクをかけることができる(固着したボルトなどにも有効)

といったメリットもあります!

ザックリした内容はほぼこれだけなのですが、この記事では一つ一つ丁寧に取り上げていきたいと思います!

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スピンナーハンドル(ブレーカーバー)はほぼただの棒、故に安価で雑に扱ってもOK!

というわけでイントロ部分でほぼスピンナーハンドルの全てといっても過言ではない内容を書きましたが、頑張って丁寧に紹介していきますw

スピンナーハンドルは、頭の部分が上の写真のようにとてもシンプルな構造のハンドルです。というかほぼただの棒ですw

ただの棒なのですが、ただの棒であるが故に以下のようなメリットがあります

  • 比較的安価(有名ブランドはこの限りではない)
  • ただし有名ブランドは安全性も考慮されている(後述)
  • 構造がシンプルなので多少雑に扱っても問題ない
  • ロングタイプなら大きいトルクをかけたいときに使える
  • 故に固着したボルトなどに対して大きなトルクをかけたいときにも適してる
  • 頭の部分を直線にしたらくるくる回してボルト・ナットをすぐ緩められる(ドライバーみたいなイメージ)

赤で示した項目のように、大きなトルクをかけたい場面などでは大活躍します。

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KTCなどはスピンナーハンドルでも高価だがしっかり安全性も考えられている

スピンナーハンドルは構造がシンプルなため比較的安価な商品が多いのは事実です。

一方KTCのような有名ブランドではスピンナーハンドルでもそこそこの値段をするものがありますが、これはしっかりと安全性が考えられているからです。

スピンナーハンドルは大きなトルクをかける用途が多いため、場合によってはハンドル自体が破断し予期せぬ事故・怪我に繋がる場合があります。

KTCのスピンナーハンドルは、あえて本体部分を細くすることにより、破断する前にしなることによって使用者にこれ以上は危険であるというサインを伝えるような設計がされています。

こういった細かな配慮が価格に反映されてると言えば納得していただけるでしょうか。

とはいえバイクの整備程度であればそこまで極端に大きなトルクをかけるというシーンはなかなか想定しづらいので安価なものでも私は問題ないと考えていますが、ここらへんは好みによるので自分がピンときたほうを選ぶといいでしょう!

私もお金に余裕があればKTCのもので工具を統一とかしてみたいですが、それは将来になりそうですw

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高トルクをかけたいときに使える:固着したボルト・ナットなどに有効

スピンナーハンドルは構造がシンプルなので大きな力をかけても構造的には壊れる箇所が少なく大きなトルクをかけたいときに向いています

また、ものによってはロングタイプもあるので、猶更大きなトルクをかけるような作業に向いているというような工具になります。

ハンドルが長ければ長いほどてこの原理のイメージでボルトには大きな回転方向の力をかけることができるからです。

普段の整備で使うならば、例えばFZ1のリアホイールのアクスルシャフトの場合は150Nmというかなり大きな値が規定トルクとなっています

他にもスウィングアームのピボットシャフトは105Nm、ステアリングステムナットは113Nmとなっています。(FZ1の場合の規定トルクです)

このような場所はロングタイプのスピンナーハンドルを一本持っておくと便利ですね。

固着したボルトの対処法=スピンナーハンドルではないので注意。あくまで一つの解決策

固着したボルトには素直にラスペネなどの浸透潤滑剤を使うのがおすすめですね

・・・と書いていますが、固着したボルト・ナットの対処法としてはスピンナーハンドル以外にも、

  • 浸透タイプのグリスを使う
  • 貫通ドライバーで衝撃を与えて固着をはがす
  • インパクトドライバー・レンチを使う

などの対処法があるのでスピンナーハンドルだけが固着したボルトに有効というわけではありませんということは付け加えておきます。

多くの場合はスピンナーハンドルでガツンと一回大きなトルクをかけるだけでなんとかなる場合が多いのも事実ですが、場合によってはボルト・ナットの頭の部分を舐めてしまう可能性もあるので、個人的には素直にラスペネなどの浸透潤滑剤を使ってあげるのがおすすめです。

頭を舐めてしまったボルト・ナットの取り外しは結構手間ですので😓

※固着して錆びてしまったボルトは再利用せずに新しいのに交換してくださいね

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おすすめのスピンナーハンドル:差し込み角9.5mmと12.7mmで2つぐらい持っておけば良いでしょう!

というわけでスピンナーハンドルの解説についてはそんな感じになりますが、最後におすすめのスピンナーハンドルをいくつかチョイスしておきます。

といっても本当に構造はシンプルな工具になりますので、結局のところ

  • 安ブランドか高品質ブランド
  • 長さ:長いほうが大きなトルクをかけられる(といっても大体長さは限られます)
  • 差し込み角9.5mmと12.7mmの2種類あると便利

あたりを押さえておけばOKかと思います。

一応通販サイトの商品をざーっと眺めたところ、長さは以下あたりが標準となってますね。

  • 差し込み角9.5mm(3/8インチ):400mm前後
  • 差し込み角12.7mm(1/2インチ):600mm前後

安ブランドだと2,000円弱でスピンナーハンドルあり

左:SK11 差込角12.7 505mm、右:ソケットレンチセットのラチェットハンドル210mm

そんな感じでほとんど選択肢という選択肢はないのでどれがおすすめというのは困るのですが・・・例えば最近通販でよく見るSK11とかだと差し込み角9.5mmだと1,800円ぐらいで長さ380mmのものがありますね。

SK11は良心価格なので私は良く購入していますw

12.7mmの差し込み角ですと、PWTというところが2,000円弱ぐらいで505mmのやつを出してます

長いものだと600mm前後が多いですが、この10cmをどう捉えるかですw

有名ブランドだとトネとかは比較的良心価格でサイズも良さげですね!

あとは、既に触れましたが品質の高い有名ブランドだとKTCあたり、他にはトネやコーケンあたりは候補になるでしょう。

中でもトネなんかは有名ブランドの中では比較的良心価格(サイズにより3,000円~5,000円ぐらい)で長さも十分ですので良さげかなと思いました!

差し込み角12.7mmで一番長いのはKTCの超ロングスピンナハンドル(780mm)

ざっと調べた中で一番長さが長かったのはKTCの差し込み角12.7mm超ロングスピンナハンドルで780mmです

ここら辺の長さになってくると安メーカーではもう取り扱いが無いので有名ブランドになってきますねw

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9.5mmでより強力なトルクをかけたいならソケットアダプターを使って12.7mmのものを使えばいいでしょう

余談ですが、9.5mmでより強力なトルクが必要な場合は、ソケットアダプターを使って9.5mmのソケットに12.7mmのロングスピンナーハンドルを組み合わせるなんて方法もあります!(差し込み角12.7mmのほうが長いハンドルがラインナップされてるので)

まあそんなシーンは滅多にないと思いますが、ソケットサイズとトルクレンチの差し込み角のサイズが異なる場合なんかで私はたまに使っています。

こちらは1000円もいかないそんな高い商品でもないので一つ持っておくとちょいちょい使うかもしれませんね!

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当たり前ですが、締めるときには使えません:トルクレンチ推奨です

ボルトを締めるときはトルクレンチでトルク管理を!

スピンナーハンドルは緩めるときには非常に便利な工具ですが、ボルトを締めるときには基本的には使えません

ソケットサイズに対してハンドルの長さが一定なのでトルク管理ができないからです。

眼鏡レンチや六角レンチなどは、だいたいそのボルト・ナットサイズに適したトルクになるような長さになっています。

もし細かいトルク管理をしたい場合はトルクレンチを使いましょう。

このブログではたびたび触れていますが、バイクの整備不良は命にかかわる場合もあるので、基本的にはトルクレンチはボルトナットを締めるのに必須な工具になります。

【バイク工具】おすすめのトルクレンチと基礎知識
これからバイクを自分で整備していこうと思っているライダーのかたに「必ず」用意してほしい工具がトルクレンチです。 トルクレンチは、簡単に説明するとボルトナットを設定した力で締めることができる工具になります。 今回はトルクレンチがなぜ必要なのか...
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まとめ:必ずしも必要というわけではありませんが、固着したボルトなどには有効というのは頭に入れておくといい

というわけでスピンナーハンドルの紹介でした。

正直普通のバイク整備で必要かといわれたら、別に無くても問題ないよという工具なのですが、固着したボルト・ナットに対して大きなトルクをかけたいといった用途では結構大活躍したりするので、頭に入れておくのはありだと思います!

中古車で込み入った整備をしたい場合、結構ボルトが硬くてびくともしないという場合があったりするのですが(経験済み)、ロングタイプのスピンナーハンドルでグイっとトルクをかけたら案外一発で緩めることができたりします。

中途半端な力で何回もぐりぐりやってたらボルト・ナットの頭の部分が舐めてしまうので、大きな力を一発かけてあげるのは固着したボルトナットに非常に有効です。

もちろん、固着したボルト・ナットに対する対策はスピンナーハンドルだけではなく浸透タイプのグリスやら貫通ドライバーで一発カーンと入れたり、インパクトレンチを使ったりといくつか対策はあるのですが、スピンナーハンドルはそのうちの一つという感じです。

そんな感じになりましたがいかがでしたでしょうか。

何かあればコメント欄にて気軽にお問合せください^^

ではでは。

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コメント

  1. サンデーメカニック より:

    >9.5mmでより強力なトルクが必要な場合は、ソケットアダプターを使って9.5mmのソケットに12.7mmのロングスピンナーハンドルを組み合わせるなんて方法もあります!

    9.5mmの差し込み部分に12.7mmのロングスピンナで高トルクをかけるとソケットアダプターが折れます。高トルクが掛かっている状態で破断するので、かなりの勢いで地面やワークに手を打ち付けます(骨折します)。
    素直に差し込み角12.7mm用のソケットを買うべきです。
    当然ですが、変換アダプターが使えるのは小さい方の差し込み角が対応しているトルクまでです。

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